自動車を取りまく環境が大きく変化する未来を見据え、これまでにない異業種とのコラボレーションも取り入れた“新しいモーターショーの姿”を見せる第46回 東京モーターショー2019。
「メルセデスの“いま”をお伝えする」をテーマに、電動モビリティを包括するEQ、ハイパフォーマンスが魅力のメルセデスAMG、EVへシフトしたsmart、さらには新型モデルを一堂に展示。それぞれに個性が光る多彩なラインアップを通じ、メルセデスに親しんでいただける空間を作り出している。

今回の東京モーターショーにおける主役といえるのはアジアプレミアとなるEQブランドのコンセプトカー、Vision EQSだろう。

メルセデス・ベンツのアドバンスドデザインシニアマネージャー、ボルガー・フッツェンラウブが「持続可能な現代的ラグジュアリーをカタチにした、21世紀の100%電動ラグジュアリーセダン」と語るVision EQSは、EQファミリーのトレードマークであるブラックパネルグリルを中心とした、シンプルかつシームレスなデザインが特徴。これは、シャープな線が1本あればよいという考えから導き出された“One Bow(ひと張りの弓)型デザイン”であるという。
4.5秒足らずで0-100㎞/h加速をこなすスーパースポーツカー並みの加速力、WLTPモードで最長700㎞を誇る航続距離はもとより、マイクロファイバーとナッパレザー風の人工皮革を用いたシート、一定量の海洋ごみプラスチックを含む革新的なファブリックのルーフライナー
の採用など、Vision EQSはまさに、ラグジュアリーとサステナビリティの未来を提示する1台になっている。
Vision EQS同様にサステナビリティ、とくに環境性能を重視したモデルとしては、以下の3台にも注目が集まりそうだ。
参考展示のsmart EQ fortwo(欧州仕様)は、完全な電気自動車へのシフトを表明したsmartの新型モデル。メルセデス・ベンツ譲りの安全性への姿勢を備えたシティコミューターのパイオニアは、電気自動車になってもオンリーワンの魅力を失っていない。
日本では2020年中頃の納車を予定しているプラグインハイブリッドのGLC F-CELLの特徴は、燃料電池とバッテリーをエネルギー源として搭載し、どちらかだけでも走行することできるきわめてユニークなSUVであることだ。短距離であれば電気モーターのみで走行できるのはもちろん、長距離や加速時には双方を稼働させ、実用性に富んだ最適な走りを実現している。
プラグインハイブリッドとしては、C 350 e アバンギャルドスポーツと同じパワートレーン搭載のE 350 e アバンギャルドスポーツと同時に、クリーンディーゼルエンジンとプラグインハイブリッドシステムを組み合わせた日本初お目見えのE 350 de アバンギャルドスポーツも見逃せない。
とくにこの数年、世界的に大きく伸長しているメルセデスAMGでは、通常のAクラスに比べ54㎜も拡大されたフロントフェンダーやAMG専用ラジエターグリルがハイパフォーマンスを主張するメルセデスAMG A 45 S 4MATIC+を日本初公開。1人の職人が手作業でエンジンを組み立てる「One man, One engine」の哲学にのっとった2ℓ直列4気筒ターボエンジンのスペックは、421PS/500N・mという驚異的なものだ。なお、会場では発表を記念した特別仕様車、メルセデスA 45 S 4MATIC+ Edition1を展示している。

プレミアム・ミニバンとして確固たる地位を築いているVクラスは、フロントまわりを中心にしたフェイスリフトとともに、後席専用クライメートコントロールを全車に標準化。精悍なエクステリアを演出する「AMGライン」を全グレードに用意、2列目シートの快適性をより高める「エクスクルーシブシートパッケージ」を新設定した。
コンセプトカーから最新モデルまで、幅広いラインアップがゲストを出迎える11月4日(月・祝)までの会期中、メルセデス・ベンツでは東京・六本木のメルセデス ミー 東京と隣接のEQ Houseをサテライト会場とした、近未来のライフスタイル体験ツアーやEQCの特別試乗会などをあわせて実施。さらに、東京ビッグサイトとメルセデス ミー 東京との間でVクラスによる無料送迎も行っている。
メルセデスの“いま”をよりわかりやすく、深く知れる絶好の機会。東京ビッグサイト 南2ホールのスタンドに、ぜひ足を運んでいただきたい。
第46回 東京モーターショー2019
会期:2019年10月24日(木)~11月4日(月・祝)
会場:東京ビッグサイト青海・西/南展示場、MEGA WEB、シンボルプロムナード公園、TFTビル横駐車場など