
Photo: Courtesy of satoyama-jujo
新潟県・大沢山温泉郷
新潟県南魚沼市に位置する大沢山温泉は、1630年の開業と伝えられる秘湯、山合いに静かに佇む温泉地だ。周辺には上越国際スキー場などがあり、冬場はスキーヤーやスノーボーダーで賑わう。3軒の旅館が点在する中、150年前の古民家をリノベーションし絶景露天風呂日本一にも選ばれた宿「里山十帖」は、ライフスタイル提案型の宿泊施設。随所に配されるデザイナーズ家具、オーガニックコットンを使ったリネンやルームウェア、テーマが異なる13室の客室など、細部にまでこだわって作りあげた世界観が、訪れる者を惹きつけてやまない。

Photo: Courtesy of Sakaya
長野県・野沢温泉郷
ミシュラン・グリーンガイドで、二つ星を獲得した野沢温泉。30近くの源泉が自噴する温泉街には、13の外湯も点在する。
そんな温泉街の中心地に位置する老舗温泉宿が「旅館さかや」だ。江戸時代は造り酒屋を営んでいたが、明治43年に温泉宿として開業。自家源泉から自然湧出するフレッシュなお湯は、宮大工による伝統の湯屋建築造りの大浴場「鷹の湯」をはじめ、露天風呂や玄関前の足湯などでも楽しめる。奥信濃の山菜や茸が使われた、宿の信州創作和食料理も人気だ。

Photo: NOBUAKI SUMIDA/SEBUN PHOTO/amanaimages
兵庫県・城崎温泉
兵庫県北部に位置する城崎温泉は、1400年の歴史を誇る。志賀直哉が『城の崎にて』を書き、与謝野鉄幹が「手拭をさげて外湯に行く朝の 旅の心と駒下駄の音」と詠むなど、多くの文人墨客に愛されてきた。外湯めぐり発祥の地とも言われ、温泉街にある7つの温泉をめぐる「外湯めぐり」が人気だ。大谿川(おおたにがわ)の川沿いに、木造の宿が軒を連ねる城崎温泉のそぞろ歩きを楽しんでみたい。
http://www.kinosaki-spa.gr.jp/
温泉街で人気のプリン専門店。プリンの濃厚さと素材の味を引き立てるため、砂糖の使用は最小限に控え、新鮮なたまごの黄身のみを使用し、手作りで丁寧に仕上げている。たまご豆腐のような「たまごプリン」のほか、パリパリとした食感ととろける味わいの「クレームブリュレ」、チーズケーキのような食感が楽しめる「Kimanプレミアム」の3種のプリンを販売。一部の商品は、通販での購入も可能だ。
●生萬(きまん) /兵庫県豊岡市城崎町湯島391 木屋町小路-G Tel. 0796-32-2241 営 10:00~18:00 休不定休 http://kiman.jp/

Photo: Courtesy of Tsubaki
神奈川県・湯河原温泉
神奈川県の西南端に位置し相模湾に面する湯河原は、万葉集にも詠まれた由緒正しき温泉地。多くの文豪が愛し、夏目漱石が遺作「明暗」を執筆した場所としても知られている。
そんな湯河原の自然に抱かれた数寄屋造りの宿が、「海石榴」。敷地内には約100種の椿が植えられ、伊豆石で縁どられた大浴場からは庭園の眺望を楽しむことができる。清流沿いに設けられた散策路もあり、椿はもちろん、梅や桜、紫陽花、紅葉と四季折々の風情を味わえるのも魅力だ。心づくしの懐石料理も申し分なく、季節の味覚を五感で堪能したい。

Photo: Courtesy of Tsutsujitei
群馬県・草津温泉
東京から車で約2時間半。群馬県北西部に位置する草津温泉は、「日本三名泉」に数えられる名湯。温泉の自然湧出量は日本一で、その量は1日にドラム缶約23万本分。毎分4000リットルの温泉が噴き出す「湯畑」は、草津のシンボルとして知られている。湯畑の脇に立つ総檜造りの東屋では足湯も楽しめ、「熱乃湯」では草津名物「湯もみ」の体験も可能。そんな湯畑から東にクルマで約5分の場所にある「つつじ亭」は、約5000坪の敷地に客室わずか10室の料亭旅館。白根の山並みを臨む広大な自然林のもと、旬の食材を使った懐石料理に定評がある。