A Mercedes Moment / Vol.2 /

300Eが紡ぐ、ホストファミリーとの絆。

メルセデスにまつわる素敵な体験談や思い出を綴っていく「A Mercedes Moment かけがえのない瞬間(とき)をメルセデスとともに」。連載第2弾は、300Eが結んだホストファミリーとの絆の物語。

Illustaruon: Karen Greenberg
Editor: Junko Hirose

1997年、1年間の交換留学生としてオーストラリアに渡った私は、メルボルン郊外のビーコンズフィールドという町でホームステイをしながら、地元のセカンダリースクールに通っていた。5人家族のホストファミリーの中で、私より7歳上の“姉”は日本への留学経験があり、そのせいもあってか、日本人である私を、一家はとても温かく迎えてくれた。
ビーコンズフィールドは、緩やかな大地と空が広がるのどかな田舎。これといった交通手段もないため、通学はママが愛車のメルセデス300Eを運転し、送り迎えをしてくれることになった。
クルマの色は、明るいブラウン。 ちょうどママの髪の色に近く、日の光に当たると、眩しくゴールドに輝くところまでそっくりだ。私はクリーム色のレザーシートに体を埋めて、ママとおしゃべりをしながら学校に向かう時間が、毎日嬉しくてたまらなかった。
ママの家で4か月ほどお世話になり、その後私は、別のホストファミリーの家に移った。引っ越して半月ほど経った頃だろうか。ある日、授業を終え校門を出ると、目の前に見覚えのあるクルマが停まっている。夕日を浴びてゴールドに輝くクルマのボディ。傍らには、懐かしく微笑むママの姿があった。「なんだかアイが恋しくなって。ちょっと会いに来たの」。手には、私の大好きなソフトクリーム。久しぶりに見るママの笑顔とおおらかな優しさ。自分はこんなにも愛されている! と感じた特別な瞬間だった。ママは私を助手席に乗せ、1km先の駅まで送ってくれた。別れ際、風にのって爽やかなユーカリの香りがした。
あれから20年の歳月が経つ。私は結婚し、シルバーブロンドになったママには8人の孫がいる。家族ぐるみの付き合いとなった私たちは、毎年のように互いを往き来している。
今ではママと、大人の話もできる。あの頃の私は、クルマの中で、10代らしい少女の悩みを聞いてもらうばかりだったけれど、今は逆に、ママから相談をされることもある。メルセデスが結びつけてくれた本当の母娘のような縁。私はこの絆を、一生大切に育てていきたいと思っている。

※このコンテンツはユーザーの皆様からのストーリーをもとに再現しており、モデルの表記や仕様については実際と異なる場合があります。

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