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【F1 REPORT】第4戦ロシアGP

Words:Takeshi Sato

ボッタス、デビュー4年目にして悲願の初優勝!

2017年F1第4戦ロシアGPは、メルセデスAMGにとって記念すべきレースとなった。4月30日(日)にソチ・オートドロームで行われた決勝において、今季からチームに加入したバルテリ・ボッタスがついにF1での初優勝を飾ったのだ。
ボッタスはF1にデビューして4年目、81戦目での初勝利。歴代107人目のF1勝者で、フィンランド人ドライバーが表彰台の一番高い所に登ったのはヘイキ・コバライネン以来5人目となる。
では、このレースを4月29日(土)の予選から振り返ってみよう。

抜けるような青空の下で行われた予選では、路面温度が40度以上にまで上昇。メルセデスAMGの2人のドライバー、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスはタイヤと路面とのマッチングに苦しみ、2台のフェラーリに先行を許す。結果、予選順位はボッタスが3位、ハミルトンが4位となった。
不本意な予選結果に終わったハミルトンは、「タイヤを上手に使えていない。今晩、ゼロから改善してみるつもりだ」とコメントを残し、翌日の決勝に臨んだ。

明けて日曜日の決勝。さらなる好天に恵まれたなか、いよいよ第4戦ロシアGP決勝がはじまった。ここでボッタスが、ロケットスタートを見せる。1周目で2台のフェラーリを抜き去り、トップに立つ。スタート直後にセーフティカーが導入されるなど波乱の幕開けとなったが、ボッタスは落ち着いて対処。セーフティカーが退出してレース再開となってからもトップを維持する。ここからボッタスは、後続を1周ごとに2秒ずつ引き離す快調なペースでラップを重ねた。

しかし27周目にボッタスがタイヤを交換した後、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが猛追、ぐいぐいと差を縮める。最終ラップにはその差は0.7秒となり、手に汗を握る展開となった。
しかし冷静さが持ち味のボッタスは、タイム差が縮まっている原因はタイヤにあると的確に把握し、ベッテルの猛追を退け、見事トップチェッカーとなった。レース後には「しっかりとタイム差を管理できていた」と語り、さらに「レースに集中したいから、無線の連絡を静かにするように頼んだ」というコメントには、相当のプレッシャーがかかっていたことが伺える。終わってみれば、F1におけるスタートの重要性を改めて知るレースでもあった。

「ちょっと時間がかかってしまったけれど、初勝利は夢のようだ。表彰台の一番高い所からフィンランドの国歌を聴くことは、特別な体験だった」と、初優勝を飾ったボッタスはコメントを残した。
ハミルトンも4位に入賞し、メルセデスAMGのコンストラクターズランキングはフェラーリをかわし1位。ただし2位フェラーリとはわずか1ポイント差の僅差である。ドライバーズランキングではハミルトンが2位、ボッタスが3位とトップのセバスチャン・ベッテルを追いかける展開だ。

混戦のF1、第5戦はヨーロッパラウンドの幕開けとなるスペインGP。決勝レースは、5月14日(日)にカタロニア・サーキットで開催される。コンストラクターズランキングの1位キープ、そしてドライバーズランキングの1位を狙うためにも、ハミルトンとボッタスにとって負けられないレースが続く。

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