C-Classroom Report Vol.13 クリーンディーゼルエンジン

河口さんによる「C 220 d」試乗&解説ムービー

※サウンドをオンにしてご覧ください。

パワーとトルクの見事なハーモニー

走りから受けるフィーリングに、即座に「ベストCクラスかも」と感じた。

これまでに味わってきたCクラスの、プレーンだけれども奥行きが深く、コンフォートとスポーツのバランスが絶妙の優れた乗り心地。ここに、豊かで滑らかなことこの上ないパワーとトルクの感触が、見事にハーモニーを奏でている。
アクセルをわずかにしか踏み込んでいないのに、まろやかな力の出方でスゥーッと動き出す。そうした感触の裏側には、巨大なトルクを有しているからこその“ゆとり”が常に漂っている。そしてこれこそが先の、豊かで滑らか、の源であると即座に理解できる。

ついにラインナップに加わった、待望のクリーンディーゼルエンジン“BlueTEC”搭載モデル「C 220 d」は、まずは、そのような実に魅力的な印象を走りから存分に伝えてくれたのだった。
アクセルを踏み込む量がわずかだというのは、エンジンの回転の低さからも証明されている。街中でも高速でも、回転系を見ると針は大体1200~1500回転あたりを指している。いわゆるアイドリングプラスα。それだけに静粛性も想像以上に高いのが特徴だ。
また加速が滑らかなのは、エンジンから生み出される力が大きいからだけではない。

クリーンディーゼルの魅力を引き出す9速AT「9G-TRONIC」

回転の低さと加速の滑らかさの秘密は、クリーンディーゼルとともに組み合わせられた9速AT「9G-TRONIC」によるものでもあるのだ。
これまでの7速AT「7G-TRONIC」よりも、さらにギアが2つ増えたため、きめ細やかな変速が可能となり滑らかな印象が増した。また、力強いエンジンとの組み合わせのため、積極的に上のギアを使って走れることで、エンジン回転を低くおさえ、静粛性にも貢献する。そしてもちろんこれによって低燃費にも寄与する。

つまり、クリーンディーゼル+9速AT「9G-TRONIC」の組み合わせによって、「C 220 d」にはこれまでのモデルとはまた違った、上質な世界観がプラスされたわけだ。
ガソリンエンジンを搭載するC 180やC 200は、Cクラスの持っている素の良さをシンプルに表現しているモデル。
さらにC 250はそれをベースに、パワフルさとスポーティさを融合させたモデルといえる。そしてユーザーの気分次第でスポーツカーにもコンフォートサルーンにもなる「C 450 AMG 4MATIC」。また、走りの頂点に位置するリアルスポーツサルーン「Mercedes-AMG C 63」。みなそれぞれに個性と独自の味わいを備えるラインナップの中にあって、「C 220 d」はどれにも似ていないオリジナリティを輝かせている。ガソリンエンジン搭載車よりはわずかに重厚さを感じさせつつ、上級モデル並みの40.8kg・mという大トルクをスポーツモデルとは異なる手法でアウトプットして、穏やかだが速さを見せつけてくれる。
その様はまるで、スウェードの滑らかな手触りを思わせるものだ。

スペックや内容的もベスト。だが最も説得力があるのは…

それだけに「C 220 d」を走らせる時、ドライバーには常に落ち着いた雰囲気が届けられることになる。スポーティに走らせようと思えばそれに応え、ゆっくり流したいと思えばコンフォートな部分を存分に伝える。そうした中に、常にどこか分別のある落ち着きが、感覚として漂うのだ。
今回は「C 220 d」のステーションワゴンで街中と首都高を中心に走らせたが、燃費は常にリッター15km辺りを指していた。最近は軽油が安いので、財布にも優しく、燃費経済性も高い1台だといえるし、1タンクで1,000km近く走れる計算となるため、ガソリンスタンドを訪れる頻度も少なくなり、煩わしさからも解放される。

それに加え安全性能は、追従運転をサポートする機能としてもはやおなじみとなった「ディストロニック・プラス(ステアリングアシスト付)」をはじめとした万全の備えを見せている。特にCクラスは、ステアリング・アシスト機能も備わっているので、長距離の帰り道では「ディストロニック・プラス(ステアリングアシスト付)」が本当に有効。安全と安心を与えてくれる。
そう考えるとスペックや内容的にも、「C 220 d」をして「ベストCクラス」という風に表現できるわけだ。
しかしながら、やはり最も説得力があるのはその走り、である。特に様々なクルマに乗って、軽快も重厚も、ラグジュアリーもスポーティも…と様々に味わい尽くした方に一度触れてみていただきたい1台といえる。
なぜならその走りには、ここまで記したような感覚の全てが融合した、筆舌に尽くしがたい様々な味わいが感じられて、とても印象的なものとして心にジワリと染み入るからだ。

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