C-Classroom Report Vol.12 新たな回答、C 450 AMG 4MATICを試す。

ノーマルの良さと、AMGの良さを併せ持つモデル

「The new C 450 AMG 4MATIC」の立ち位置は、実に絶妙なところにある。

ノーマルのCクラスが持つ、滑らかな乗り味が生む豊かさと、全てを任せられる安心感。「メルセデスAMG C 63」の鍛え抜かれた身のこなしと、溢れんばかりのパワフルさ。
その両方を兼ね備えている。
エンジンをスタートさせると、鼻先に積まれた第3世代の直噴技術であるブルーダイレクトテクノロジーを備えた3.0LのV6ツインターボエンジンは若々しいスポーティさを表現しつつ目覚める。
4気筒の元気の良さと、V8の威厳との間にある、分別ある清々しさ。エグゾーストサウンドは、軽々しくなり過ぎず重厚過ぎない良い塩梅だ。

最高出力367ps、最大トルク53.0kg・mというパワー&トルクは、33:67に固定されたAMG 4MATICを通して路面へと伝えられる。4輪を介してパワー&トルクを伝えることによって高い安定性を手に入れるだけでなく、後輪よりの駆動力配分固定によって、常に後輪駆動的な走り味を実現している点も特徴的。根源的に走りの楽しさを追求しようとしている証といえるだろう。
乗り味の印象も同様にコーディネイトされている。
「メルセデスAMG C 63」はまさにスーパーサルーンと呼ぶに相応しく、サーキットも厭わないハードなサスペンションが与えられる。一方、ノーマルCクラスは、特にエアサスを備えたモデルでは極上の心地良さを提供する。
「C 450 AMG 4MATIC」は当然その中間にあり、歯切れよくもしなやかを忘れない絶品の乗り味をみせるのだ。

そしてもちろん、ペースを上げていけばAMGが磨いたサスペンションだからこその、頼もしい踏ん張り感が得られる。
だが、何より安心・安全の担保となるのがAMG 4MATICだろう。
いまや多くのスポーツサルーンはハイパワー化しつつある。
そうした中でAMG 4MATICは、大パワーを効率よく4輪を介して路面へと伝えてくれることにより、安心してスポーツドライビングが楽しめる。もちろん、雨や雪といった天候でも、臆すことなく外出を可能にしてくれる安定性と安全性の高さも備えている。

スポーティ、コンフォート、どちらの乗り味走り味も目を見張るレベル

「AMGダイナミックセレクト」を「Sport+(スポーツプラス)」にすれば、エグゾーストサウンドはひと際鋭く炸裂音を発する。ステアリングはダイレクトになり、走り味がスポーツにシフトするのがわかる。ワインディングを駆け抜けるにはうってつけのセッティング。意のままに操れるその感覚は、スポーツカーを彷彿とさせるものがある。
一方で「AMGダイナミックセレクト」を「Comfort(コンフォート)」にすれば、普段の街中はもちろん、高速道路での長距離移動では癒されるような感覚を提供してくれる。この辺りはまさに、ハイクオリティなサルーンの趣を感じさせてくれるものだ。

通常、このような2面性を手に入れると中途半端な存在になりがちだが、「C 450 AMG 4MATIC」はしっかりと個性を感じさせる仕上がりとなっている。
ドライバーの意思で、スポーティにもコンフォートにも変身するその感触は、どちらも、ともにその世界では目を見張るレベルを実現できている。
既にご存知の方も多いだろうが、「C 450 AMG 4MATIC」は、Mercedes-AMGの新コンセプト「AMGスポーツモデル」と呼ばれるラインの第1弾モデルである。
それはノーマルモデルをベースとしながらも、Mercedes-AMGが走りをコーディネイトすることで、これまでのAMGとも、もちろんノーマルとも異なる、まさに良い塩梅の乗り味走り味が構築されているモデルである。

AMGモデルほどリアル・スポーツでなくとも良いが、ノーマルよりはスポーティな感覚が欲しい。実はこうした声は意外に少なくない。
そういう意味で、「C 450 AMG 4MATIC」とは、まさにイマドキのユーザーニーズの多様性を満たす1台といえるだろう。また、だからこそ、実に絶妙な立ち位置を築いた1台なのである。

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