C-Classroom Report Vol.8 新型Cクラスを再検証する

新型Cクラスには、歴代モデルのエッセンスが受け継がれている

昨年の7月に登場した新型Cクラス。今回はその実力と魅力を再検証したいと思う。そしてあなたがもし、初代CクラスW202や2代目Cクラス203、3代目Cクラス204などの歴代Cクラスに乗っているのであれば、是非このレポートをご一読いただければと思う。

新型CクラスW205は、歴代Cクラスのエッセンスを受け継ぎつつも、最新のメカニズムによって彩られる1台に仕上がっている。

例えばCクラスの美点のひとつである、落ち着きのある走行感覚。これは歴代モデルで少しづつ変化しながらも守られる部分は一貫して守られ続けている。W202では当時のメルセデスの他のプロダクトと同様に重厚さが感じられ、その後のW203では重厚さを受け継ぎつつ軽快さも垣間見せた。W204では重厚感とスポーティの両立を図った。そしてW205では重厚さの中に滑らかさを加え、さらにスポーティさも感じさせるものになった。

こうした進化の理由は様々にあげられる。まずアルミボディを採用したことで、このサイズながらも極めて高い剛性と軽量を両立したことで、しっかり感とスポーティさを両立することに成功している。また滑らかさはエアサスの採用なども貢献している。こうして、新型Cクラスはそのサイズからは想像できない軽快さを持ちながら、重厚さ、スポーティさ、滑らかさと様々な印象を生み出している。

現在でも受け継がれる高機能。そしてメカニズムに継承されるもの。

そして何より、大切なものが継承されているな、と感じるのが機能性の高さ。メルセデス・ベンツは世の中的に高級ブランドと言われるが、それ以前にこのブランドから送り出されるクルマは全てが高機能であり、機能こそが高級と言い換えてもおかしくないほど考えつくされている。

それはW202から変わらぬ価値。例えば当時はウインカーレバーとワイパーレバーを一本のレバーで兼ねるユーザーインターフェイスを構築していた。では現代のW205ではどうか?かつてと比べると実に様々な装備が増えて、スイッチ類が増えたが、それでも操作の直感性は未だ優れており他の追随を許さない。例えばレーダーセーフティパッケージの1機能であるディストロニックプラスの操作レバーは秀逸。これ一本でシステムのオンオフから速度および前車との車間距離設定までができてしまう。他ブランドで同様の機能を採用するクルマの場合、多くがステアリングに4つのスイッチを置いているほど。そう考えると今もなお、機能性の高さにおいてCクラスは群を抜いている。

搭載されるエンジンは、いつの時代もスペック的には驚くものはないのに、常に縁の下の力持ちとして存在しており、忠実に仕事をして決して出しゃばることがないのも特徴といえるだろう。それは最新のW205でも同様だ。

しかし、実際には主張こそしないものの、こちらでもかなりハイレベルなものを当たり前のこと、にしている。例えば現在搭載される2.0Lの直4直噴ターボ・エンジンは、リーンバーンを採用するターボ・エンジンという、他にない優れた技術をさりげなく採用している。Cクラスにおけるメカニズムは、全てにおいてこんな具合なのだ。

そして自分のライフに、スッと寄り添ってくれる感覚。

しかし何よりもCクラスが今もなお、かつてと変わらぬ思想と哲学で作られているなと感じるのは、生活の中で使った時のえも言われぬフィット感の高さ。これは歴代Cクラス全車を所有している僕であってうまく言葉にできないのだが、どの代のCクラスに乗っても、それはすぐに自身とそれを取り巻くライフにスッと寄り添ってくれる感覚があるのだ。
そしていつの時代も、初めて納車されてコックピットに収まった瞬間から、違和感を覚えずに馴染んでくれる感覚を忘れずに携えている。
これこそまさに、CクラスがCクラスたる所以、といえるものだ。

最新のCクラスW205は、いまやほとんどがアルミのボディパネルを有しており、エンジンは最新鋭のリーンバーン・ターボを、操作系ではタッチパッドを、また室内にはパフュームアトマイザー※からの気持ち良い香りが漂う。そうして街中から高速道路までを、まさに現代のお手本といえる乗り心地の良さとスポーティさ、重厚感と滑らかさのハーモニーで走ると同時に、ボディ中に張り巡らされたセンサー類で、最高の安全を実現している。※C 180を除く全モデルにパッケージオプション設定

そうした様は初代CクラスW202から比べると、まるで別物。構成される要素はすっかり変わった。しかし、それであっても、このクルマの中に流れる思想や哲学、そうして実際にクルマから感じる雰囲気や息遣いは、何も変わっていないのだということに気づく。

もしあなたが最新のCクラスW205と歴代モデルを比べて、購入することに抵抗を感じているならば、ぜひ一度試していただきたいと思う。そうしてそこに流れる時間を体感していただければ、ここに記したいくつかのことにうなずいていただけるのではないか、と僕は思っている。

関連リンク